ここ二冊ほど元社長がギャンブルで会社の金を使い込んで逮捕されたノンフィクションを読んでいた流れで、似たジャンルのこちらの本を読んだ。
前に読んだ本の著者は、ギャンブルで使い込んだお金も100億円以上と常識外れの人物でメンタル面でも自分のような常人では想像もできないような強さを持った人だった。
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そちらと比べればいくぶん自分のような普通の人間に近い人の、逮捕・刑務所収監に関する本。
(とはいえ今回の著者も起業したりと十分すごい人物ではありますが)
著者は20代の若い頃から色々事業をおこしたものの、
40代で本人の知らぬ間に投資詐欺の片棒を担ぐような形で加担し、結果出資法違反で逮捕された人物。
以下は収監された際の著者の反応が描かれた部分。
前の著者に比べ大分人間味があるというか
自分も万一収監されたとしたら、同じような反応示して、
人間性が崩れそうになるんだろうな、と共感を覚えた。
「なんで、自分はこんなところに来てしまったんだろう」
今さら後悔したって、もう遅いことはわかっている。
なのに後悔している自分が嫌になる。
他にも収監された際の検査の一コマ。
こんな経験したら、人間の尊厳なんて一溜りもない。
「玉入れ検査」、通称「玉検」とは、 男性のイチモツに異物が入っていないか
どうかを調べる検査です。 刑務官が手でつかみ、表も裏も入念に調べる、
情けないことこの上ない玉検の後は、 全裸のまま屈んで刑務官に肛門を見せる。
ぐずぐずしているとまた怒鳴られるから、
自分の心をマヒさせ何も感じないように努力するしかない。
前の著者がメシが不味かっただの、飄々と収監の経験を語っていたのに対して、今回の打ちひしがれるリアルな刑務所での反応に、刑務所のノンフィクションとして真に迫る感覚を覚えた。
とはいえ今回の著者も十分人並み外れていて、刑務所での体験を基に、犯罪歴のある人の社会復帰を促す企業をおこし、
立ち直っていく姿には尊敬しかない。
非日常な経験ができるか、が自分のなかで趣味であったり、
読む本を選ぶ際のひとつの基準となっていて、
そういった意味で今回の本は読んでよかった本の一冊。
