落武者戦闘服の雑多な日記

40代サラリーマンの雑多な日記です。

なにわ金融道/青木雄二 1巻~7巻

おはようございます。

落武者戦闘服です。

 

今日は数ある漫画の中でも読み返した回数でいくと
自分の中では一番多いのではないか、という作品。

もうかなり古い作品ですが、なにわ金融道を紹介。

<目次>

 

あらすじ

会社が倒産し再就職先に選んだのが、街金の帝国金融。
連帯保証人になった彼氏の借金の肩代わりにソープに沈められる女性や、ご祝儀を盗まれそこから借金の穴埋めに奔走して最終的に取り込み詐欺を働いて破滅する男性など様々な人間関係や社会の表裏を経験しながら主人公灰原が金融屋として成長していく姿を描く漫画。

金融業界の仕組みが勉強になる

著者の綿密な取材に基づいて作られている本作は、
単に漫画として面白いだけでなく銀行なども含めた、
業界の取引がリアルに描かれていて単純に勉強になる。

自分が大学の頃にはじめて本作を読んだが、
手形や小切手、キャッシュフローの話など、
金融関連の教科書にのっているような基本的な話が
ストーリーと合わせて出てくるので、
調べながら読み進めていくと自然に勉強になっていく。

また灰原含めた帝国金融の仕事の進め方が、
金融に限らず社会人として勉強になるシーンも多い。
上司への話のもっていきかたであったり、
仕事の上の競合相手との対決のために自分のロジックの穴を潰して、勝利へのシナリオを作り上げていく部分など。

人間ドラマが面白い

殺伐としたお金のやり取りの合間に、損得勘定抜きにした

人間ドラマが描かれるシーンも。

灰原の計画にのって、落ちぶれいてた社長が日の目を見る機会が訪れるが、灰原の計画に穴があり、再び夜逃げの生活に戻ることが明らかに。

画像は一時のお金を得て、感謝のために灰原たちを接待するが、その場で灰原が謝罪と共に夜逃げのお願いをする場面。

薄々察していた社長が、最後にこんな人様を接待するような機会を与えてくれて感謝こそすれ、恨みなどしないと涙ながらに灰原と最後の晩酌をする場面。

きったはったのやりとりが続く話のなかで、
ふと描かれる人情のやり取りが描かれるこの場面は、
個人的になにわ金融道のなかでも好きなシーンの一つ。

登場人物の名前付けが面白い

お金を中心に様々な関係者や会社が登場する人物。
つい頭がこんがらがりそうだが、本作はあまりに特徴的な
人物名や企業名で理解がしやすいところもポイント。

ネタとした思えないような名前たちは今作品の特徴にもなっている。

例をあげると、

  • 帝国金融顧問弁護士の悪徳栄
  • 風俗ビルをたてる地上げ屋社長の肉欲棒太郎
  • ご祝儀詐欺にあう泥沼亀之助

一度聞いただけで、二度と忘れない名前たちが癖になる。

 

前半七巻まででもダイヤルQ2など当時の世相を反映したエピソードや、最近ネットドラマでも話題になった地面師の話など比較的1巻程度のショートに楽しめるエピソードがまとめられている。

なかでも前半で人気なのが肉欲棒太郎のエピソード。
風俗ビルのために表では棒太郎にお金をかしつつ、
裏では風俗ビル建設に反対する主婦の会合に協力し、
風俗ビル建設阻止のために知恵を貸し、
実際に風俗店舗の入居を阻止し、
ビルごと帝国金融のものと掠め取ってしまう
というなかなか非情なエピソード。

このあたりの日を浴びるものと、日陰を歩むものとの対比が、
リアルな法律や権利関係と共にブラフの応酬とともに描かれる。

結果日陰を歩むことになる人物を考えるとどれもすっきりとした読了感というより、モヤっとした感覚が残ったままになる作品ではあるがそこ含めてリアルな本作が個人的には好きで何度も読み返してしまう。

後半もレジャーボートを舞台にした詐欺事件や、
先物取引にはまり破滅を迎える教頭など濃いエピソードが続く。

よくヤミ金を描いたウシジマくんは、現代版のなにわ金融道と謳われるが、暴力などの描写こそないが、
お金をめぐる生々しいやりとりのえぐみのような部分では、
なにわ金融道のほうが強い。

絵柄など癖はあるものの、これはこれで味に感じるようになったりもする。
まだ読んだことない方いれば是非読んでみてほしい。

また後半エピソード読んだら感想をあげます。

ここまで読んでいただいた方ありがとうございました。