おはようございます。
落武者戦闘服です。
「IPv4アドレスはもう枯渇している」
この話、IT業界にいる人なら一度は聞いたことがあると思います。

IPv4というのは、インターネット上の住所みたいなもの。
この住所は最大でも約43億個しかなく、2011年頃には「もう新しく配れる分はありません」と公式に宣言されました。
普通に考えると
「じゃあもう新しいサービスや端末はネットにつなげられないの?」
と思いますよね。
でも現実には、スマホもIoTもクラウドも、普通に増え続けています。
ここがまず不思議なポイントです。
枯渇したIPv4は「なくなった」のではなく「沼になった」
IPv4の現状を
「枯渇」ではなく「スワンプ(沼)」
と表現されることがあります。
どういうことかというと、
つまりIPv4は、
「無限に配れる公共物」から「希少な資源」になった
という状態なんですね。
土地や中古マンションみたいな扱いになっている、と考えると分かりやすいです。
住所が細切れになって、道案内が激増している
IPv4が貴重になった結果、もう一つ問題が起きています。
昔は
「この会社はこの大きな住所ブロック全部使ってOK」
という配り方ができました。
でも今はそんな余裕がないので、
細かく分割されたIPv4アドレスが大量に出回っています。
その結果、
- インターネットの「経路表(ルーティング情報)」が激増
- ルーターは「この住所はどっち?」という判断を、ものすごい数こなす必要がある
記事によると、IPv4の経路情報はすでに100万件規模。
しかもその多くが、最小単位に近い細かい住所です。
これが「IPv4アドレス・スワンプ(沼)」と呼ばれる理由。
数も多いし、構造も複雑で、抜け出しづらい状態になっています。
「割り当て済み」でも、実際には使われていない住所がある
さらにややこしいのがここ。
帳簿上は
「このIPv4アドレスは全部誰かに割り当て済み」
になっているのに、
- 実際には使われていない
- インターネットから到達できない
というアドレスが結構ある、という話も出てきます。
つまり
あるはずの住所が、実際には空き家だったり、行き止まりだったりする
状態。
これも、IPv4の運用をより分かりにくくしている原因です。
IPv6があるのに、なぜ完全移行しないのか
「じゃあIPv6に全部切り替えればいいじゃん」
と思う人も多いはず。
IPv6は、理論上ほぼ無限に近い住所を持っています。
将来性だけ見れば、圧倒的にこちらが正解です。
ただ現実には、
といった理由で、
IPv4とIPv6の併用状態が当面続いています。
結果として、IPv4は「終わった技術」ではなく、
面倒だけど使い続けざるを得ない技術になっているわけです。
まとめ:IPv4はもう古い、でも現役
今回の記事を一言でまとめると、
IPv4は枯渇した。でも死んではいない。
むしろ、やりくりしながら延命されている。
という状況。
インターネットの裏側では、
見えないところで「住所のやりくり」と「複雑な運用」が続いている。
そう考えると、何気なくネットにつながっている今の環境も、
結構ギリギリのバランスの上に成り立っているんだな、と感じさせられる話でした。