お店のこの
ラスト出勤の日
特別なはずなのに
ぼくはいつも通り
指名はなし
たまたま
たまたまでいいから
今日だけはついてくれないかと
グラス越しに
期待だけが揺れる
結局
いつもどおりのワンセット
時間はきっちり
夢だけが延長料金
その子はつかず
笑い声は遠くで
他人のテーブルに落ちる
帰り際
ようやく姿をみかける
「また入る?」
軽い声
一歩踏み出せば
何か変わったのかもしれないのに
へんなところでひいて
ぼくはドアを押す
夜風がやけに正直で
ネオンがやけにまぶしい
なんとなくの自己嫌悪を
ポケットに突っ込んで
いつもより
少し長い帰り道を歩く

おはようございます。
落武者戦闘服です。
ひさびさ作詩でした。