おはようございます。落武者戦闘服です。
最近、アイスランドで「女性の90%が参加したストライキ」があったという話を知り、気になって調べてみました。
最初は「そんなにたくさんの人が参加することなんてあるの?」と思ったのですが、背景やその後の影響を知ると、歴史に残る出来事だったことがわかりました。
女性が一斉に仕事や家事を休んだ日
1975年10月24日、アイスランドの女性たちは賃金格差や社会的な不平等に抗議するため、一斉に仕事や家事、育児を休みました。
当時のアイスランドでは、
- 女性の賃金は男性よりかなり低い
- 家事や育児は主に女性が担当
- 政治の場で女性が少ない
といった状況がありました。
面白いのは、この運動が「ストライキ」ではなく「女性の休日(Women's Day Off)」と呼ばれたことです。
「ストライキ」という言葉だと参加しづらい人もいますが、「休日」と表現したことで、専業主婦から会社員まで幅広い女性が参加しやすくなったそうです。
女性がいなくなると社会はどうなるのか
この運動は、単純な抗議活動ではありませんでした。
テーマは、
「女性がいなくなったら社会はどうなるのか?」
を実際に試してみること。
すると、
- 学校が正常に運営できない
- 銀行や会社の業務が滞る
- 工場が停止する
- 父親たちが子どもを職場へ連れていく
といった状況が発生しました。
普段は当たり前のように行われていた仕事や家事、育児が、実は社会を支える重要な役割だったことが一気に可視化されたのです。
アイスランド社会を大きく変えた
この出来事は大きな反響を呼びました。
翌年には男女平等法が成立し、その後1980年には世界初となる民主的選挙で選ばれた女性大統領が誕生します。
アイスランドは現在でも男女平等ランキングで上位に入る国として知られていますが、その出発点のひとつがこの1975年の運動だったと言われています。
世界にも広がった影響
さらに驚いたのは、この運動がアイスランドだけで終わらなかったことです。
2016年にはポーランドで女性たちによる大規模な抗議活動が行われ、その際にもアイスランドの事例が参考にされました。
その後も世界各国で、
「女性が担っている仕事や家事の価値を可視化する」
という考え方を取り入れた運動が行われています。
50年以上前の出来事なのに、今でも世界中で語られているのはすごいことだと思います。
まとめ
アイスランドの女性ストライキは、単なる抗議活動ではなく、
「社会を支えているのは給料の発生する仕事だけではない」
ということを国全体に示した出来事でした。
普段当たり前に行われている家事や育児、そして見えにくい労働の価値を、一日で国民全員に実感させたとも言えます。
50年以上経った今でも世界中で語り継がれている理由が、少しわかった気がしました。
