落武者戦闘服の雑多な日記

40代サラリーマンの雑多な日記です。

ITは炎上するのに、建築はなぜあまり炎上しないのか?

 

こんばんは。落武者戦闘服です。
IT業界にいると、プロジェクトが「炎上」するのってあるあるですよね。でもふと疑問に思ったんです。**「なんで建築はあまり炎上しないの?」**って。今回はその理由を、建築とITの違いから探ってみました。


仕様変更が少ない

建築現場では、途中で「やっぱり3階建てにして」とか「ここに窓つけて」なんていう無茶ぶりはほぼ通用しません。理由は単純で、変更コストが高すぎるんです。設計変更すれば確認申請のやり直し、工事のやり直し、当然予算とスケジュールが吹き飛びます。

そのため、契約前に入念に仕様を固める文化があり、完成予想図や模型を使って施主と何度も打ち合わせを重ねます。ITのように「とりあえず作って、あとで直せばいい」みたいな柔軟性は、むしろリスクとして避けられているんですね。


分業が徹底されている理由

もう一つのポイントは分業の進み方です。建築は歴史が長く、仕事の内容が明確に分かれて定型化されています。大工、電気、水道、設計士、構造計算士、それぞれに専門性と役割がはっきりしているので、誰がどこまでやるかがブレません。

さらに、建築には**「責任の所在」が明文化**されており、法律やライセンスによって「これはこの人の責任」という仕組みが確立されています。ITではよく「誰がこの仕様を決めたのか分からない」「気づいたら全部任されてた」なんてことがありますが、建築ではまずありえません。


見える・触れるものの強さ

建築は物理的に形になるという点でも強いです。図面はもちろん、現場に行けば進捗が目に見えるし、問題があればすぐに発見されます。一方ITは、コードや設計がブラックボックス化しやすく、進捗が「見えたつもり」で進んでしまうことが多いです。これが地味に大きな違い。


ITに建築の考え方を取り入れると…

炎上しない建築の知恵、ITでも使えそうなものがいっぱいあります。たとえば、

  • 最初に仕様をきっちり固める文化
  • 分業と責任の明確化
  • 見える化」された進捗確認

こういったエッセンスをプロジェクトに取り入れるだけでも、炎上リスクはぐっと下がるかもしれません。


ということで、今回は「建築はなぜ炎上しにくいのか?」という話でした。
もし「IT業界に建築的な仕組みを導入するならどこから?」って気になったら、次回そのあたりも掘ってみようと思います。