落武者戦闘服の雑多な日記

40代サラリーマンの雑多な日記です。

「LIVE NOTE 」

「俺が、幸せにしてるのに…」

水島は、ぽつりとつぶやいた。

高校時代から想いを寄せていた由香。
彼女の名前を、「幸せになりますように」と願いを込めて書いたのは、一冊の黒いノートだった。

LIVE NOTE
そのノートに名前を書き、願いを添えると、その人は“幸福になる”という。

書いたとたん、由香は就職も恋愛もうまくいき、笑顔を見せるようになった。
だが、隣にいるのは水島ではなかった。

彼女に恋人ができたと知った日、水島の心はざわついた。

「俺が、由香を幸せにしてるのに…なぜ、あいつなんだ」
「俺以外の誰かと笑うなよ…」

嫉妬に歪んだ水島は、ノートを繰り返し開き、願いを重ねた。

「由香が俺以外の男に興味を持たなくなりますように」
「俺だけを見て、俺の言葉で笑ってくれますように」

そのたびに、由香の目は曇っていき、言葉数が減り、笑顔が機械的になった。
最後には、ただ水島のそばにいるだけの人形のようになっていた。

そんな由香を見て、水島は初めて気づく。
「これは…俺が望んだ幸せじゃない」
「由香が、本当に幸せをつかめるように――」

そうノートに書いた瞬間、水島の中から“由香”の存在がスッと消えた。

記憶からも、心からも。

風の吹く公園のベンチで、ひとり座る水島。
すれ違う誰かが、ふと笑った。
懐かしいような、でも思い出せないような不思議な気持ちが胸に広がる。

そして彼女――由香は、ノートに縛られず、自分の足で歩き、自分の笑顔を手に入れていた。

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おはようございます。
落武者戦闘服です。

昔はやったDEATH NOTEの逆でLIVE NOTEをテーマに、AIとショートショートでした。